シェード
カーテンと同じ生地を使ってすっきりと納める
近年非常に人気のあるスタイルがシェード(ローマンシェード)スタイルです。
カーテンと同じ生地で作れるのでコーディネートしやすくよく選ばれています。
上下に昇降するブラインドのような機能を持ったメカにカーテンの生地を組み合わせたスタイルで特にプレーンシェードとシャープシェードが人気です。
(オリジナルシェードについてはこちらをご覧ください。)
シェードスタイル おすすめポイント |
■メリット |
納まりがコンパクトなので空間を広く使える |
窓の前に家具を置いても操作コードさえ手に取れれば開け閉めが簡単 |
バサつかずすっきりした見た目 |
上下に昇降するので西日避けに便利 |
■デメリット |
お値段はカーテンより高い |
洗濯や生地交換はカーテンより面倒 |
風を通しているときはボトムバーが窓枠に当たる |
大体こんな感じです。洗濯については今の物は一昔前と比べ生地を外すのがとても簡単になっており少し慣れれば全く問題ないと思います。何といってもすっきりした見た目と場所を取らないコンパクトさが魅力です! |
■シングル/ダブル
プレーンシェードとシャープシェードはシングルタイプの他にダブル(ツイン)タイプもお選びになれます。
シングルシェード
1つの昇降メカにドレープ(厚地)かレース(薄地)のどちらかの生地をセットしたタイプ。
【代表スタイル】
シングルシェード プレーン |
ダブル(ツイン)シェード
1つの昇降メカにドレープ(厚地)とレース(薄地)の両方をセットしそれぞれを独自に昇降できるタイプ。
前幕をシャープ、後幕はプレーン、など前後の生地のスタイルは自由に選ぶことが出来ます。
【代表スタイル】
ダブルシェード プレーン+プレーン |
☆カーテンとシェードの組み合わせは?
ドレープ(厚地)=カーテン レース(薄地)=シェード |
ドレープ(厚地)=シェード レース(薄地)=カーテン |
ドレープ(厚地)とレース(薄地)のスタイルの組み合わせ方には決まりは無く自由です。
例えば、ドレープ(厚地)はカーテン、レース(薄地)をシェード、またはその逆、といった組み合わせもアリです!
但し、縦型(バーチカル)ブラインドとカーテン、ロールスクリーンとシェード、など似た要素のあるものですっきりしたシルエットとファジーなシルエットのものでは使い方によっては相性が悪い組み合わせもあります。
☆シングル2台 or ダブルで1台?
ドレープ(厚地)とレース(薄地)、どちらもシェードスタイルにする場合、ダブルシェードにする方法とシングルシェードを2台に分ける方法があります。
シングル2台の場合は前後のシェードのサイズに差を付けられますので少し離れて見た時には格好が良いです。
対してダブルシェードにまとめた場合のメリットはメカは1台分なので納まりがコンパクトでコスト的にもシングルを2台注文するより若干低く抑えられる、ということがあります。
どちらが良いかは一概に言えずケースバイケースなのでファンテックスでは実際の現場状況などからアドバイスを差し上げた上で決定するようにしております。
ダブルシェード正面付け | シングルシェード正面付け(ドレープ) シングルシェード天付け(レース) |
■コード式とドラム式
シェードスタイルの操作方法には「コード式」と「ドラム式」の2種類があります。
この2つの違いは生地(幕体)を巻き上げる機械部分の構造の違いなのですがそれぞれに特徴があります。
<コード式>
操作部分がコード(紐)になり、手元のコードがそのまま繋がって生地(幕体)の後ろを通っています。
引いたら引いた分だけ上がる、ストッパーを解除するとそのまま自重で降りて行く、というシンプルな作りでブラインドと似ています。
構造がシンプルなためコード絡みなどのトラブルに強いのですが大きなサイズの場合は昇降が重くなりどちらかというと小窓向きです。
巾30cm以下の細長いサイズにも対応します。
<ドラム式>
操作部分はプラスチックのボールチェーンになります。
チェーンを引くとギアを経由してヘッドレール内の巻き取りドラムが回転し昇降コードを巻き取ることで生地(幕体)が上がって行きます。
下降時はストッパーを解除するとドラムにブレーキが掛かりながら一定のスピードで下降して行きます。
ギアを介するため比較的軽い力で昇降でき大きなサイズに向いています。
*基本的にコード式よりも優れているドラム式ですが昇降途中に障害物があった場合に昇降コードが絡みやすいという弱点があります。 (この弱点を克服したメカは残念ながらまだどのメーカーからも登場しておりません。)
壊れてしまうわけではなくトラブルの原因は内部でのコード絡みなのですが直すには分解せねばならずお客様が行うのには少し難しい作業になります。
ファンテックスではシェードの機械部分のトラブルはコード式、ドラム式、どちらも3年間の保証付きとしております!
万が一昇降トラブルが起きても迅速に対応いたしますのでご安心ください!
*多くのメーカーでのシェードの保証は1年となっています。
シェードのトラブル例についてはこちらで詳しく解説しております→「シェードは壊れやすい?」
■正面付けと天付け
ブラインドやスクリーン類とも共通ですがシェードには2種類の取付位置があります。
それぞれにメリットとデメリットがありお部屋の状況を見ながらお打合せして決めています。
正面付け
窓枠より一回り大きく作ったシェードを枠上の壁に取り付けて窓枠を覆い隠す付け方
メリット
枠全体を生地で覆うので光漏れしにくい
たたみ代を枠上に逃がせるので開口部分を大きく取れる
デメリット
壁から5~6cm出っ張る
天付け
窓枠の内寸から1cmクリアランスを引いた寸法で作ったシェードを枠の内側に付ける付け方
メリット
本体が枠内に納まるので出っ張りがなくすっきりする
デメリット
上下左右にわずかながら隙間ができるので光が漏れる
たたみ代を枠上に逃がせないので開口部分が小さくなってしまう
■プレーンシェード
プレーンシェードはカーテンとは違い一枚の平面に切り取った生地を昇降させますので特に大柄プリント物などはファブリックデザインをそのままに楽しめるスタイルとなります。
大きな柄の生地の場合はどの部分を中心に持ってくるか?など細かいお打合せもさせていただいております。
■シャープシェード
シャープシェードは幕体(生地)の裏側に水平方向にバーを縫い付けるスタイルです。
プレーンシェードと違いバーを縫い込んだ部分でパタンパタンとたたみ込まれていくのでよりシャープですっきりした印象になります。
無地はもちろん、柄物のシャープシェードも一味違った印象になり面白いです。
プレーンシェードとシャープシェードの比較→「プレーンシェードとシャープシェード」
■バルーンシェード
ヒダを取ったシェードスタイルで上げると裾がバルーン型になります。
レースなど柔らかい生地が適しています。
出窓バルーンシェード | フラットバルーンシェード |
代表的なシェードスタイルをご紹介しましたが
これ以外のシェードスタイルも全て対応可能です!
お気軽にお問い合わせください!
■シェードのオプション仕様
シェードのいろいろなオプションをご紹介します。
裏地付シェード
プレーンシェードに裏地を付けることができます。
遮光性のほか、断熱性もUPします。
トリム・ブレード
トリムやブレードなどの縫い付け型のアクセサリーを使って自由にアレンジすることができます。
ファンテックスではトリムやブレード、フリンジなどもたくさんのサンプルをご用意しておりますのでぜひご覧ください。
生地伸ばし仕様
リターンとも言いますがメカ部分と幕体(生地)部分のサイズを変えて発注することができます。
枠内天付けや、コーナー部に並べて取り付けた場合のすき間を小さくしたい時などに使います。
バランス付
上部にバランス(カバリング)を付けることができます。
生地で作った物のほか、ウッドや金属製など異素材のタイプも面白いです。
ボーダー縫製
カーテン同様シェードも各種のボーダー縫製が可能です。
ボーダー幅や使用する生地、デザインなどを考えるのはとても楽しいですよ。
このページではシェードをご注文される場合に決めていただくことをざっとご説明いたしました。
でもいろいろあり過ぎて混乱してしまうかもしれないと思いますのでちょっとまとめてみます。
<シェードを選ぶ際に品番以外に決めていただくこと>
②スタイル 「プレーン」「シャープ」
③操作方式 「コード式」「ドラム式」
④取付位置 「天付け」「正面付け」
⑤操作位置 「右操作」「左操作」
*ダブルシェードの場合は上記2種類のスタイルのどちらかのみになります。
*シングルシェードの場合は「プレーン」「シャープ」以外のスタイルもお選びいただけます。