徹底比較!ロールスクリーンとプレーンシェード
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徹底比較!ロールスクリーンとプレーンシェード

2014年06月26日(木)11:34 PM

プレーンシェードロールスクリーン、構造からすると全くと言ってよいほど違うスタイルなのですが一見良く似たアイテムです。

プレーンシェード(左)とロールスクリーン(右)

プレーンシェード(左)とロールスクリーン(右)


この二つの違いはお客様にご説明する機会も多いのでちょっと解説いたします。


■昇降の仕組み

生地を降ろした時にはどちらもタペストリーのような平面的な外観になりますがよく見ると上げた時の表情には違いがあります。

プレーンシェード ロールスクリーン
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ヒダを取りながら「たくし上げ」て行く クルクルと巻き取って行く

 

check_p_100「たたみ代」の大きさの違い

生地を上げた時の「たたみ代」はロールスクリーンは約10cm弱なのに対しプレーンシェードは約17~20cmとなりロールスクリーンの方がすっきりとコンパクトに収まります。

<シェードのたたみ代は大きめになります>

<シェードのたたみ代は大きめになります>

■生地(縫製)

ロールスクリーン ミシンで縫製せずスパッと切り取った生地をそのままメカにセット
(ほつれないように特殊な樹脂溶液に浸して固めた生地を使用)
*樹脂溶液に浸さず熱圧着裏地を使ったロールスクリーンが十数年前から登場しておりこちらは加工の手間はかかりますが生地本来の風合いを損なわないロールスクリーンとして定着してきました。専用生地ではなくカーテン生地をロールスクリーンに出来るというメリットがあり「タチカワ」や「ニチベイ」といったブラインドのメーカーでは無く「サンゲツ」や「川島セルコン」のようなカーテンメーカーが多く取り扱っています。あらかじめ樹脂加工された専用生地ではなく都度熱圧着裏地で加工しますので使える生地が豊富でカーテンと共柄のロールスクリーンなどもできコーディネートの巾が広がります。
プレーンシェード カーテンのように上部、裾、両サイドを折り返してミシンで縫製した幕体(生地)を昇降メカにセット。
*上部はマジックテープで生地を貼り付けてありますので着脱が容易です。
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端部は折り返して縫いますのでほつれ止めの特殊加工の必要は無く通常のカーテン生地の中から自由に選べるのでロールスクリーンに比べ多くの生地から選べるのが良い点です。


check_p_100生地交換とお洗濯

どちらも生地の洗濯や交換などは可能ですが生地を外す手順はロールスクリーンよりプレーンシェードの方が簡単です。
また、生地部分の耐久性は日常の使用ではさほど変わりませんがお洗濯などを考慮すると折り返してミシンで縫製するプレーンシェードの方が耐久性は上です。



■メカ部分

ロールスクリーン チェーン式、スプリング(プルコード)式、ワンタッチチェーン式、*ワンコード式(ニチベイのみ)
プレーンシェード コード式、ドラム式

 

check_p_100故障とトラブル

機械部分の根本的な故障はどちらも気にされるほど多くはありません。
ロールスクリーンのスプリング(プルコード)式やワンタッチチェーン式などは内部のバネが切れると交換が必要になりますがこれは滅多に無く、今は各メーカーの保証期間が3年になっていますのであまり心配せず選べると思います。
プレーンシェードは昇降コードに起因するトラブルが有り得ますがこちらも根本的な故障は稀です。シェードのトラブルについて詳しくはこちらをご覧ください→「シェードは壊れやすい!?」





<メリット・デメリット>

以上の特徴によりメリット・デメリットとしてそれぞれ以下のようなことが言えます。

■メリットは?
ロールスクリーン たたみ代のコンパクトさ。ロールスクリーンは窓回りに使用されるアイテム中で最もコンパクトに収まります。
比較的小さな窓なら小窓タイプを選ぶとたたみ代がさらにコンパクトになります。
プレーンシェード 選べる生地の豊富さとカーテンとの共柄コーディネートが可能、という部分。
遮光、遮熱、など各種機能生地も豊富に選ぶことができて選択肢が多い。
レースとのダブルタイプが自由に組み合わせて選べます。
また裏地付や形状記憶、トリムなどのアクセサリーを付ける、などオプションの多彩さも魅力で目的に合わせてカスタマイズできる拡張性があります。

 

■デメリットは?
ロールスクリーン 最大のデメリットは構造上生地の両サイドにできる隙間です。操作タイプにもよりますが本体巾に対して生地部分の巾は1.5~2cmほど小さくなり窓枠内に天付けした場合はこの隙間をあらかじめ考慮しなくてはなりません。
レース(シースルー生地)とのダブルのタイプもありますが使用できる生地が制限され最大のメリットであるコンパクトさも無くなってしまいます。
プレーンシェード たたみ代の大きさ。やはり窓枠内天付けの場合開口部の上部約20cmはたたみ代で常に隠れた状態になることを考慮しなくてはなりません。

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■その他機能的には?
断熱・保温性 冬場の断熱性では比較的肉厚の生地を選べるシェードが若干上回ります。また、シェードは裏地を付けられるのでこうすると間違いなく1枚生地の場合より寒さを防ぐことができます。
日差しの調整 どちらも上下に昇降するので変わりなく機能的に日を遮ることができます。
操作性 どちらかが特に使いづらいということは無く優劣はありません。
間仕切りなどの用途には 棚の目隠しなど仕切りとして使うなら断然スッキリ、シンプルなロールスクリーンが向いています。また店舗の窓など裏面にも視線を受ける場合も表裏の差が無いロールスクリーンが向いています(シェードの裏側は縫製資材や昇降コードが見えてしまいます)。



■外見的なこと  これは見る人によって評価が分かれる部分です。
ロールスクリーン 昇降中も常に平面的な見た目でスッキリ、シンプル。
悪く言うと平坦で表情に欠ける。
同室内でコーディネートする場合はブラインドなどシャープな物が合います。
プレーンシェード 生地を上げると水平方向のヒダを作りながら上がって行き平面のロールスクリーンに比べると生地なりの表情が生まれます。
悪く言うともっさり、モタついて見える?
同室内でコーディネートする場合はやはりカーテンとの相性が良いです。



このように一見似てはいますがロールスクリーンはブラインドやプリーツスクリーンなどの仲間プレーンシェードはカーテンの仲間、と言えます。
扱っているメーカーもロールスクリーンはタチカワブラインドやニチベイ、トーソー、といったブラインドメーカーでプレーンシェードはサンゲツや川島セルコン、リリカラ、などカーテン(生地)メーカーが主体となっています。
*カーテンメーカーのシェードもメカ部分はトーソーやタチカワなどブラインドメーカーから供給を受けています。

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どちらが良いか?というのは一概に言えずケースバイケースでその都度いろいろなご要望をお聞きしながらご提案をしております。

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タチカワから樹脂加工をせず熱圧着裏地も使わないロールスクリーン生地が発売されるなど新しい商品も続々と登場しております。現場では遠慮なく何でもお尋ねください!お声かけをお待ちしております!



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