「既製カーテンとオーダーカーテンの違い」
「既製カーテンとオーダーカーテンとは縫製が全く違います」
よくこう言われますがこれだけでは何がどう違うのかお客様にはわかりにくいですね。
そこで今回は「既製カーテンとオーダーカーテンは何が違うのか?」をご説明します。
試しに「既製カーテン オーダーカーテン 違い」で検索してみたのですが意外に写真でわかりやすく解説したページは見つかりませんでした。写真が使われていてもオーダーカーテンの1.5倍ヒダと2倍ヒダの写真だったりして・・・。
「オーダーカーテンは2倍ヒダ、既製カーテンは1.5倍ヒダ」というのも実は誤解を招きやすく実際は1.5倍ヒダであってもオーダーカーテンはオーダーカーテン、既製カーテンとは全く違っていまして並べて見るとどなたでも違いが分かります。
今回はわかりやすくこれを画像で比較しながら徹底解剖します。
◆ヒダの違い
左:既製カーテンのヒダ(2ツ山1.5倍) 右:オーダーカーテンのヒダ(2ツ山1.5倍)
比較しやすいようにどちらも2ツ山1.5倍ヒダでの比較となっています。
レールに吊ってみるとこんな感じです。
さっきと逆になってしまって申し訳ありません。左がオーダー、右が既製です。
いかがでしょうか?
こうして見ると結構違うなあ、と思われたのではないでしょうか?
見た目の違いとしてはヒダ部分の縫製の仕方の違いが大きいです。
既製カーテン(左)のヒダは水平方向にステッチが入っていますがオーダーカーテンのヒダは縦方向にミシンを入れます。この他使用する芯地の違いなどもありオーダーの方が「ピシっ」と整ったきれいなヒダが出るのです。
上から見たところです。
続いてヒダ(芯地)のサイズの違いです。
オーダーカーテンは標準仕様で9cmの芯地を使いますが既製カーテンは7.5cmです。オーダーカーテンの場合は仕上り丈など状況によって芯地のサイズの指定ができますが一般的には高さがある方がヒダがきれいに出ると言えます。
◆裾、耳などその他縫製仕様の違い
その他にも裾や耳縫いの折返し巾などが違いましてやはりオーダーカーテンでは折返し巾もたっぷりと取って作られます。
オーダーカーテン(右)の裾折返しは10~12cmが標準です。
それ以外にもヒダをきれいに出すためのウェイトの有無も大きな違いです。
<既製カーテンの裾>
ウェイトが入っていないので折り曲げられます。
<オーダーカーテンの裾>
サイドの部分にウェイトが入ります。*形状記憶加工をかけた場合はウェイトが無くてもきれいにヒダが整うのでウェイトを入れません。
その他、オーダーカーテンの折り返し部分の縫い方は完全三つ折りなのに対して既製カーテンでは二つ折りになっています。
左:オーダーカーテン 右:既製カーテン
<耳の縫い方の違い>
耳(サイド)部分も既製カーテン(左)では1.5cmの二つ折り、オーダーカーテンでは2.5~3cmの完全三つ折りになります。
ざっと比較してみましたがいかがでしたでしょうか?
当然のことですが既製カーテンはできるだけ簡単に作れるように簡素化された縫製仕様で、オーダーカーテンは手間をかけて1点ずつ丁寧に作られているのが違いです。こういった仕様の違いを踏まえて価格差を比較してみると一概に既製カーテンが安い、とは言えないのでは?と思います。
(丈だけを調整してくれる「イージーオーダー」という物もありますが縫製仕様は既製カーテンです)
◆コスト比較
一例ですが下の画像のシンコールのAZ3019、腰窓サイズ(巾100cm×2枚組、丈140cm)を1.5倍ヒダでオーダーすると定価20,900円、ファンテックスでは63%オフになりますのでお渡し価格は7,730円(税別)です!同じサイズの既製カーテンはワゴン品などを除けば2枚組で標準的な売価は4,000円~6,000円といったところです。
いかがですか!?この価格差ならオーダーしちゃった方がお得でははないでしょうか?
価格差がこの程度で縫製仕様には上記でご説明したような大きな違いがあります!
そしてなにより決定的な違いは「既製カーテンはサイズが合わない」と言う点です!
今さらですがこれって結構大きいポイントですよね。
それともう一つの決定的な違いは「品数の多さ」です。
オーダーカーテンはとにかく既製カーテンとは比べ物にならない点数のサンプルから自由に選べるのも大きな魅力です。
もちろん、生地を選ぶだけではなく縫製スタイルも多種多様な中からセレクトできます。
この場合選ばれた物によってお値段はいろいろにはなりますが・・・。
ぴったりサイズのオーダーカーテン、ぜひご検討ください!