プレーンシェードとシャープシェード
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プレーンシェードとシャープシェード

2014年06月07日(土)5:05 PM

「プレーンシェード」「シャープシェード」、 どちらもフラットな見た目で一見良く似たスタイルですがお客様にとっては「何がどう違うのか?」「それぞれの特徴は?」といったことがわかりにくく混乱しやすいスタイルではないかと思います。

プレーンシェードとシャープシェード

そこでこの二つのスタイルの違いと特徴やメリット、デメリットなどについて詳しくご説明してみたいと思います。


■見た目の違い

上の画像のプレーンシェードとシャープシェード、パッと見てもかなり違って見えますが実はこれ、撮影時の光の当て方が全く違うのです。

プレーンシェードは正面から光を当てて撮影しているのに対し、シャープシェードは後ろからの光が当たっている状況で撮影されています。
シャープシェードの方に水平に線が入って見えるのは生地の裏側に縫い付けたバーの影なのです。

後ろからの光が当たらないようにしてシャープシェードを撮影するとバーの影が透けませんのでプレーンシェードとそっくりになります。

シャープシェードの見え方の違い



もちろん、上の画像はどちらも同じシャープシェードです。
水平のライン(バーの影)が印象的なシャープシェードですが夜降ろすドレープ(厚地)のカーテンをこのスタイルにした場合は水平のラインが見える状況は結構限定されます。

レースの場合は日中外が明るい時間帯に降ろしていますので常にシャープシェードの水平ライン(バーの影)は見えています
対してドレープの場合はというと、降ろすのは基本的に外が暗くなって室内の照明を点けてから、となりますので上の画像でいうと左の見え方になります。
西日避けなどの目的でまだ外が明るい時間帯に半分降ろす、というような時以外は特徴的な水平ラインはあまり目立ちません。
(遮光生地の場合は生地が光を通しにくいのでなおさらバーの影は透けにくくなります)

カーテンメーカーのカタログ写真などでシャープシェードを見ると必ず後ろからの光が当たってバーの影を強調した撮り方をされていますので実際に使われた時には少し印象が違うかもしれません。

レースのシェード

レースのシェードは生地裏側の縫製資材が透けて見えることを考慮して選びましょう。シャープシェードは水平のライン(バーの影)が、プレーンシェードの場合はリングテープが透けて見えます。
*透明感の強い無地のレース(ボイル)でシェードスタイルにされる場合は考える以上に後ろ側の縫製資材(リングテープや昇降コード)が透けて見えます。好みもありますがこうした生地の場合はシャープシェードの方が後ろ側の縫製資材が透けても違和感が無いと思います。





■縫製とヒダの出方の違い

では、バーの影以外のプレーンシェードとシャープシェードの違いは?というと「縫製仕様とそれによるヒダの出方」、がそれぞれのスタイルの一番の違いになります。

縫製仕様の違いは裏側を見ていただくとよくわかります。

プレーンシェードとシャープシェードの裏面

プレーンシェード シャープシェード
プレーンシェードの特徴 シャープシェードの特徴
生地の裏側にリングテープを縫い付けます。 生地の裏側にバー袋を縫い付けます。
バー袋の外側にはコードを通すベルトが並び、内側はシェーパーバーという細いパイプを入れられるようポケット状になっています。

シャープシェードのバー袋の外側にはコードを通すベルトが並び、内側はシェーパーバーという細いパイプを入れられるようポケット状になっています。

「リングテープ」か「バー袋」かによってヒダの見え方が違ってきます。

プレーンシェードのつり上げ方 シャープシェードのつり上げ方
プレーンシェードはリングの部分で「点」で吊り上げて行く シャープシェードはバーのラインで水平な「線」で吊り上げて行く


「プレーンシェード」はリングのところで点で生地を吊り上げて行きますので点と点の間に若干のたるみが出来て柔らかい印象のヒダが表れますが「シャープシェード」はバーの線で吊り上げて行きますのでより直線的で名前の通りシャープなヒダが出来て行きます。


シャープシェードのヒダのでき方



プレーンシェードは柔らか味のあるナチュラルなヒダが魅力ですが同時にヒダがきれいな状態で上がっていかない、という現象も起こりやすくなります。


プレーンシェードのヒダのでき方

シャープシェードの場合はこうしたヒダの乱れはまず起こりません。


<形状記憶プレーンシェード>
ヒダが乱れずきれいに上がって行くプレーンシェード、という物もあります!
プレーンシェードの生地に「形状記憶加工」をかけた「形状記憶シェード」という商品でカーテンの形状記憶同様、特に気を使わずに扱っても常にきれいなヒダをキープできるスタイルです。

詳しくはこちら→「形状記憶シェード」



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形状記憶の副産物で生まれるふんわりと柔らかいヒダはノーマルのプレーンシェードとは別なスタイルと言っていいくらいの違いがあります!
形状記憶オプションはサイズに関わらず通常のプレーンシェード+4000円とリーズナブルな価格設定です。通販でのご注文も可能ですのでぜひご検討ください!

■ヒダの大きさとたたみ代の違い



もう一つ、プレーンシェードとシャープシェードの大きな違いに「ヒダ(生地のたくし上げ)のピッチの違い」があります。

プレーンシェードのヒダ(生地のたくし上げ)のピッチはリングとリングの間隔で決まりますが今は「リングピッチ20cm」のリングテープが主流となっています。

対してシャープシェードのシェイパーバーは縫い付ける際に自由に決められるのですがほとんどのメーカーで「15~20cm間隔」が主流となっています。プレーン、シャープともに吊り元の間隔は同じくらいなのですがコードの通し方が違うためヒダの見た目と一番上までたくし上げた時のたたみ代は大きく違ってきます。

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プレーンシェードではすべてのリングに順番にコードを通していきますがシャープシェードのコードはバーを一つ飛ばしにして通します。

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こうすることでたたみ代は大きくなりますがヒダの頂点にバーが来るためまっすぐでシャープな見た目になります。

シャープシェードのコードを飛ばさずに順に通していくとプレーンシェードのようなヒダになります。
雰囲気を変えたいときには面白いかも…。
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プレーンシェードの「均等ピッチ」は必要?

プレーンシェードのリングを一点ごとに割り算して均等なピッチになるようにするオプションがありご要望があればお応えできますがファンテックスではコストを上げてまでする必要は無いと考えています。ファンテックスのオリジナルシェードも含め今はほとんどのメーカーのシェードの縫製仕様がリングテープは「上から縫い付け」となっています。「均等割り」にする理由は20cmで割り切れない余りの部分でヒダのサイズが変わって美しくない、という物ですが「上から縫い付け」仕様の場合この「余り」は一番下のヒダの後ろに隠れて見えなくなりますので問題が無く逆に同じ室内で仕上り丈の違う物があった場合シェードごとにピッチが違うより揃っていた方がきれいだと思います。

 


最後にそれぞれのメリットデメリットを表にまとめましたのでスタイル選びの参考にしていただければ幸いです。

プレーンシェード シャープシェード
20140215_1mm40639 20140215_135mm152
たたみ代 15~18cm 20~25cm
ヒダの厚み 厚め ぺったりと薄め
ヒダの乱れ 乱れることがある 乱れにくい
メンテナンス(洗濯) 比較的簡単 バーを抜くのが面倒
コスト(W90*H140) 10,300円 14,000円
窓のタイプ どんな窓でも合わせやすい 縦長や横長、小窓には合わせづらい
いかがでしょうか?まとめるとプレーンシェードの良いところはたたみ代の小ささ、コストの低さ、洗濯のしやすさ、などで逆に欠点はヒダがクシャっとなってしまうことがある点でシャープシェードはその反対になります。

上の方でもご紹介しましたが「形状記憶プレーンシェード」は通常のプレーンシェードの欠点をクリアしたアイテムでコスト的にはシャープシェードと同じか少し安い設定になりお勧めです。ただし、綿や麻などポリエステル以外の繊維が含まれた場合は形状記憶加工が出来なくなりますのでそこが弱点です。

*「形状記憶プレーンシェード」のページには「形状記憶プレーンシェード」と「シャープシェード」の比較を載せていますのでよろしければご覧ください。→「形状記憶プレーンシェード」

<シャープシェードを選ばれる場合のご注意点>
たたみ代が大きくなるスタイルですのである程度高い位置に取り付けないと圧迫感が出てしまいます。また、シェイパーバーのピッチを自由に変更することができますのでどのくらいにするかお打合せで決めることができます。極端に狭いピッチや逆に広すぎるピッチは格好良くありませんが柄や仕上りサイズによってバランスを考慮して微調整が可能です。






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